Similarwebは、競合サイトのトラフィックや流入経路を調べるWeb分析ツールです。本記事では2026年9月時点の料金プラン、無料版の具体的な限界、Google Analyticsとの違いを、実際の数値とともに解説します。導入を検討している方の判断材料になります。

1. Similarwebとは何か

Similarwebは、2007年に設立されたイスラエルの企業が提供するWeb分析プラットフォームです。自社サイトの訪問者数だけでなく、競合サイトのトラフィック情報も推定して表示します。

主な機能は以下の4つです。

  • トラフィック分析:月間訪問者数、ページ閲覧数、平均滞在時間、直帰率の推定値を表示する。
  • 流入経路分析:検索・SNS・広告・直接アクセスなど、どの経路から訪問者が来たかを可視化する。
  • キーワード分析:競合サイトが獲得している検索キーワードの上位5件(無料版)を確認する。
  • 業界ベンチマーク:自社サイトと競合サイトを並べて比較する。

データ収集方法は3つです。4億人以上のユーザーパネル、提携企業からのトラフィックデータ、公開データ(検索結果やSNS情報)を組み合わせ、機械学習で推定値を算出しています。

Screenshot of an analytics dashboard with a line graph and blurred data, featuring the text "Weecle Traffic".

2. 料金プランの具体例(2026年9月時点)

Similarwebの料金プランは公式サイトで確認できます。日本円での目安は以下の通りです。

プラン名 月額(目安) 年額(目安) 対象サイト数 キーワード数 履歴データ
無料版 0円 0円 5件/月 5個 1ヶ月
スターター 約32,137円 約242,232円 100件 1,000個 3ヶ月
プロ 約126,339円 約1,291,764円 500件 5,000個 15ヶ月
エンタープライズ 個別見積もり 個別見積もり 制限なし 制限なし 37ヶ月以上

表:Similarweb料金プラン(2026年9月時点)

なお、Similarwebの請求は米ドル建てです。為替レートの変動により、日本円での実際の支払額は変わります。

無料版で実際にできること

無料版では以下の操作が可能です。

  • アカウント登録なしで、任意のサイトの概算トラフィックを確認できる。
  • 上位5件までの検索キーワードと参照元サイトを確認できる。
  • Chrome拡張機能で、閲覧中のサイトのランキング情報をワンクリックで確認できる。

無料版の具体的な限界

無料版には以下の制限があります。

3. SimilarwebとGoogle Analyticsの違い

SimilarwebとGoogle Analyticsは、データの取得方法が根本的に異なります。

項目 Similarweb Google Analytics
データの種類 推定値(パネルデータ+ISPデータ+クローラー) 実測値(自社サイトに設置したタグから収集)
対象サイト 自社サイトと競合サイトの両方 自社サイトのみ
精度 大規模サイトほど精度が高い。小規模サイトは誤差が大きい 自社サイト内では正確
主要用途 競合調査・市場規模の把握 自社サイトの改善

表:SimilarwebとGoogle Analyticsの違い

学術論文(PLoS ONE, 2022年)によると、両ツールの訪問者数には系統的な差があります。SimilarwebはGoogle Analyticsと比較してやや保守的な数値を示す傾向があります。ただし、差は一定傾向を持つため、Google Analyticsの実測値があるサイトを基準に調整すれば、競合サイトの概算値も実用的なレベルで推定可能です。

結論から言えば、Similarwebは「競合のトラフィックを推定するツール」、Google Analyticsは「自社サイトを正確に測定するツール」 です。用途が異なるため、どちらか一方に統合することはできません。

4. Similarwebでできないこと

Similarwebには以下の制約があります。

  • 自社サイトの正確なコンバージョン数は測定できません。購入率やフォーム送信数の計測にはGoogle Analyticsが必要です。
  • キーワードの順位変動を逐次追跡できません。特定のキーワードで順位が上がったかどうかを確認するには、専門のキーワード解析ツール(Kafkai、AhrefsやSEMrushなど)が適しています。
  • 小規模サイトのデータはほとんど出ません。月間訪問者数が数千未満のサイトは「N/A」となることが多いです。
  • リアルタイム分析はできません。データは72時間程度遅れて反映されます。
  • SNS上の sentiment(評判の正負)は分析できません。ブランド監視には別途専用ツールが必要です。

5. どのプランを選ぶべきか

プランの選び方は、調査目的で決まります。

無料版で十分な場合

  • 月に5件以下の競合サイトを調べたい。
  • 検索キーワードの上位5件で十分に把握できる。
  • 概算のトラフィック推移で意思決定できる。

有料プランが必要な場合

  • 数十件以上の競合サイトを継続的にモニタリングしたい。
  • 過去1年以上のトレンドを分析したい。
  • 広告出稿の実績やクリエイティブを調査したい。
  • CSVやPDFでレポートを出力したい。

個人的な意見では、月額12万円以上のプロプランは、マーケティング予算が月50万円以上ある中規模以上の企業向けです。スタートアップや個人事業主は、無料版で十分な情報を得られるケースが多いです。

6. Kafkaiとの組み合わせ

Similarwebで競合のトラフィック構造を把握したら、次のステップは「なぜその競合が集客できているのか」を分析することです。

Kafkaiでは、競合サイトが獲得しているキーワードの一覧を自動で抽出できます。Similarwebで「どのサイトが強いか」を把握し、Kafkaiで「どのキーワードを狙えば勝てるか」を具体的に示します。両方を使うことで、推定値からアクションに繋げる流れが完成します。

よくある質問

Q: Similarwebのデータは信頼できますか?

A: 大規模サイト(月間訪問者数10万以上)では実用的な精度があります。ただし、推定値です。小規模サイトやニッチな業界では「N/A」となることもあります。

Q: 無料版で十分ですか?

A: 月に5件以下のサイトを調べ、上位5件のキーワードで十分な場合は無料版で構いません。過去データや詳細レポートが必要な場合は有料プランを検討してください。

Q: Google Analyticsと重複しますか?

A: いいえ。Google Analyticsは自社サイトの実測値を測定します。Similarwebは競合サイトの推定値を調べます。両方を使うことで、自社の正確な数値と競合の概算を比較できます。

Q: 解約は簡単ですか?

A: 月額プランは管理画面から解約可能です。年額プランは途中解約しても返金されないため、契約前に確認が必要です。


【最終更新日】2026年9月17日。料金および機能の詳細は、Similarwebの公式料金ページおよびナレッジセンターをもとに確認しています。製品機能は公開されている仕様を反映したものですが、有料機能の実機テストは本ガイドのために実施していません。